継続を壊さないための、現実的な選択
何かを始めるとき、
人はつい「高い目標」を立ててしまいます。
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せっかくやるなら大きく
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どうせなら結果を出したい
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中途半端は意味がない
その気持ちは、とても自然です。
前向きで、意欲的で、間違っているわけではありません。
けれど、
高い目標設定そのものが、継続を止めてしまうことがある
という事実は、あまり語られていません。
高い目標は、行動のハードルを一気に上げる
高い目標を立てた瞬間、
行動には「理想の水準」が生まれます。
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これくらいはやらないと意味がない
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この程度では足りない
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本気ならもっとできるはず
すると、
小さな行動が「価値のないもの」に見えてきます。
結果として起こるのは、
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完璧にできないならやらない
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まとまった時間が取れるまで待つ
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気力が十分な日まで先延ばしする
という、行動停止です。
高い目標は、気持ちを先に消耗させる
高い目標は、達成できたときの快感が大きい反面、
そこに至るまでの距離も長くなります。
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まだ全然届いていない
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進んでいる実感がない
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成果が見えない
この状態が続くと、
気づかないうちに気持ちがすり減っていきます。
行動量より先に、
心が疲れてしまうのです。
継続している人は、目標が低い
長く続いている人の目標は、
驚くほど低く、地味です。
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とりあえず手をつける
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少しだけ進める
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やめないことを目標にする
そこには、
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大きな理想
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明確な数値
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強い覚悟
がないことも多い。
それでも続いています。
なぜなら、
続けられる水準でしか目標を置いていないからです。
高い目標は、やる気がある前提で作られている
高い目標は、
「常にやる気がある自分」を前提に設計されています。
でも現実には、
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疲れる日もある
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気分が落ちる日もある
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何もしたくない日もある
そのたびに、
高い目標は「できなかった証拠」になります。
目標があることで、
行動が促されるどころか、
自分を責める材料になってしまう。
継続に必要なのは「届く目標」
継続に向いている目標は、
高いものではありません。
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今日の自分でも届く
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調子が悪くてもできる
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気合がなくても可能
そんな水準に置かれた目標です。
物足りなく感じるくらいが、
ちょうどいい。
なぜなら、
余力がある目標は、また手を伸ばしたくなるからです。
目標は「引っ張るもの」ではなく「支えるもの」
目標は、
自分を引っ張り上げるための鞭ではありません。
本来は、
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行動を支える
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迷ったときの戻り先になる
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継続を助ける
ための道具です。
それが重くなった時点で、
役割を果たしていません。
高い目標をやめるという選択
高い目標をやめることは、
諦めでも後退でもありません。
続けることを優先する判断です。
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達成できるかどうかより
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立派かどうかより
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誰にどう見えるかより
「明日もやれるか」を基準にする。
高い目標は、
一瞬の熱量を生みます。
低い目標は、
静かな継続を生みます。
どちらを選ぶかは自由ですが、
続けたいなら、
目標は低くていい。
むしろ、
低いほうが、遠くまで行けます。