「憧れの人を見つけて、その人をモノマネするといい」

書籍「自分をよろこばせる習慣」には書かれています。
でも正直なところ、具体的にこの人、という憧れの存在を挙げるのは意外と難しいと感じています。

この人みたいになりたい、
この人の生き方を全部真似したい、
そう言い切れるタイプではありません。

私もその一人です。


憧れというより、「好き」に近い存在

よく考えてみると、
私の場合は「憧れ」というより、
ただ好きという感覚のほうがしっくりきます。

その中でも、昔からずっと好きなのが椎名林檎です。


頭を働かせないと分からない世界観が好き

椎名林檎の歌詞は、
一度聴いただけでは、正直よく分かりません。

比喩が多くて、言葉の選び方も独特で、
受け取る側が考えないといけない余白があります。

分かりやすさよりも、
考えさせられる世界観を大事にしているところが、
たぶん好きなのだと思います。


本人を真似するのではなく、スタイルを想像する

もちろん、歌い方やファッションをそのまま真似したいわけではありません。

私がやるとするなら、「この場面で椎名林檎ならどうするだろう?」と想像することです。

  • これは、たぶんやらなさそう

  • これは、選びそう

  • これは、違和感があるかもしれない

そんなふうに、頭の中で基準を借りるのはアリかもしれない。

芸能人で有名な話だと、矢沢永吉の名言ともいえる言葉「俺は良いけれども、YAZAWAは何て言うかなあ・・・」は、実は大事な要素なのではと思ったりもしました。


「しなさそうなこと」をしない、という判断軸

意外としっくりきたのが、
椎名林檎がしなさそうなことを、あえてしないという考え方です。

たとえば、

  • 流行っているから、という理由だけで選ぶ

  • 誰にでも分かるように薄めすぎる

  • 自分の違和感を無視する

こういったことは、
たぶん、しないだろうなと思います。

そう考えると、
迷っていた判断が、少し楽になります。


モノマネは「型を借りる」こと

ここで言うモノマネは、
コピーや再現ではありません。

自分の判断に一本の軸を通すために、
誰かの型を一時的に借りること
だと思っています。

全部を真似する必要はありませんし、
なりきる必要もありません。

「これは違う」
「これは近い」

そうやって選んでいくことで、
自分の輪郭が少しずつ見えてきます。


憧れがなくても、「好き」があれば十分

立派なロールモデルがいなくても大丈夫です。
尊敬する人物像を、きれいな言葉で説明できなくても問題ありません。

  • なぜか惹かれる

  • よく分からないけれど好き

  • 頭を使わされる感じが心地いい

それだけで、
モノマネの材料としては十分です。


まとめ

憧れの存在をモノマネするというのは、
その人みたいになることではありません。

その人が持っていそうな基準を借りて、
自分の選択を整えること
です。

私の場合は、
「椎名林檎がしなさそうなことをしない」。

それだけで、
判断はずいぶんシンプルになります。

憧れが分からない人ほど、
「好き」を手がかりにしてみるといいのかもしれません。

モノマネは、
自分を消すためのものではなく、
自分を浮かび上がらせるための編集なのだと思います。